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10.112023
10月6日のGoogleコアアップデート実施について
Googleは10月6日にコアアップデート実施いたしました。
そもそもコアアップデートとはなにか、そこからお話したいと思います。
「Googleコアアップデート」とは、Googleが定期的に行う検索アルゴリズムの大規模な変更を指します。Googleは検索の品質を向上させるために、検索アルゴリズムを頻繁に微調整していますが、その中でも特に大きな変更や調整が行われるときには「コアアップデート」として公表されます。
もっとも細々としたアップデートは日々行われており、アップデートそのものは決して珍しいものではありません。
ではコアアップデートが行われるとどうなるか。
検索ユーザーが求める質の高いコンテンツスがより高く評価されることが増える可能性があります。
また、他方が高評価を受けるということは他方、つまり質の低いアップデートの対象となる品質基準に合致していないサイトは順位を下げる可能性が高まります。
なにか難しく感じられるかもしれませんが、私はむしろ単純に考えています。
検索エンジンとは文字通り、探し物を捜索するためのツールです。ユーザーが探しているものに対してより正確なものを表示させるのはGoogleの使命でもあり、企業理念の根幹です。
現実問題として検索エンジンのシェアはGoogle一強です。ヤフーもあるじゃないかと仰られる方もおられると思いますが2010年からヤフーはGoogleの検索エンジンを流用するようになりました。Googleとヤフーの検索結果が違うのはヤフーの場合、「ヤフー知恵袋」やヤフオクなど自社コンテンツを加味して検索結果を表示するためであり、その他はほぼGoogleと同じです。一応、マイクロソフトで運営しているBingも検索エンジンとしてはありますが、シェア率は概ね5%前後ですからやはりGoogleの独擅場といって差し支えありません。
しかしながらこの独擅場を脅かすものが何かといえば当然ながらGoogleのユーザー離れです。
検索エンジンを使わなくなることではなく、他の検索エンジンにユーザーが移ってしまうのをGoogleは大変危惧しております。それこそ、Bingの方が正しい検索結果を表示するようになればBingのシェア率が大きく伸びていくことも考えられます。或いは他の検索エンジンの出現も可能性も決してゼロではありません。それこそイーロン・マスクが突如として新たな検索エンジン運営に乗り出すかもしれません。
Googleは検索エンジンに表示される広告が収入で成り立っている会社です。
正しい検索を表示するからこそユーザーはGoogleを使い、その多くのユーザーが集まるからこそ企業は広告を掲載するのです。
そのためには検索ユーザーに対し、より精度の高い検索結果を示す必要があります。
最近は殆どなくなりましたが、2000年代初頭の検索エンジン黎明期は本当にひどかった。
学習塾を検索しているのにまったく畑違いのアダルト広告が表示されたりしました。SEO対策会社が検索エンジンの隙をつき、アダルト動画の女性教師ものを無理やり学習塾や家庭教師と紐づけてしまった結果です。また、その当時は被リンクをむやみやたらに貼りまくる、背景と同色の小さな文字(1px程度)でひたすらキーワードを詰め込むなどすれば陳腐なサイトでも上位表示されたのです。
こんなことが続けばGoogleを使う人が減ります。検索エンジンを使う人が減ればわざわざ高いお金を払って広告を出稿する企業もいなくなります。だからこそ検索エンジンは正しい検索結果を表示させる必要があるのです。当たり前ですがGoogleは慈善事業ではありません、世界有数の営利企業です。なにもボランティアで検索エンジンを使わせているのではないのです。
ではいったいサイトの運営者はなにをするかといえばユーザーが求めるであろう答えをより分かりやすく説明するに尽きると思います。そこには専門的な知見も必要です。実際にあった失敗談や利用者のリアルな声も大事です。素材集から拾ってきた写真ではなく、現場の生の写真も大切です。すべての商品やサービスが万人に向くことなどあり得ず、使ってよかったと思う人もいれば自分には合わなかったと思う人もいます、そういったことも包み隠さず丁寧に説明すればそれがすなわちSEO対策です。
もちろん、多少テクニックめいたことも必要です。
例えば一番分かりやすいところでいうと、「ホームページ」。ITに於けるホームページとはWEBサイトに於いてあくまでもホームとなるページ、つまりトップページをいい、決してWEBサイト全体をいうものではありません。
でも日本ではホームページイコールWEBサイトです。NHKのニュースアナウンサーも「詳しくは各市町村のホームページをご確認ください」といいます。恐らく、NHKの局内でWEBサイトはホームページと呼ぶと統一されているのだと思います。アナウンサーによってWEBサイトだ、ホームページだと言われたら視聴者は混乱してしまいますからね。
だからこそ、私が自社サイトで訴えるのはWEBサイト制作ではなく、ホームページ制作です。まかりなりにもWEB系の企業で働くものとして違和感がないといったら嘘になりますが、我々も霞みを食べて暮らしているのではないため、そこは割り切ってホームページという表現に統一しています。
こういった対処は必要ですが、なにか裏技的な手法を用いているかといえばまったくしていません。それでも「茨城 ホームページ制作」「水戸 ホームページ制作」と検索すれば常に上位表示されています。今回のコアアップデート後もなにも変わりがありません。
コアアップデートが起こるたびにびくびくしている方もおられますが、正しい情報発信をしていればコアアップデートなど恐るるに足らずです。定期的に自社ホームページを見直して誤字脱字チェックは当然として、今の事情にそぐわない点は加筆修正、或いは思い切って削除をして日々コンテンツを充実させていくことが何よりも重要なSEO対策です。