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4.102025
WordPressはPHPで動いている?WEB担当者が知っておきたい基礎知識
はじめてWordPressサイトの更新を任された方へ
新年度が始まりました。引き継ぎで新たに自社サイトの更新作業を任された方もおられると思います。また、新たに起業して、ご自身で会社や店舗のサイトの更新をしなくてはならない経営者の方もおられることだと思います。最近のホームページ更新作業は殆どがWordPressによるものだと思います。
PHPとは?WordPressの裏側を支える仕組み
通常の記事更新であればWordPressが構築されているプログラミング言語PHPを学ぶ必要はありません。ただ、それでもなんとなく気になると思いますので、簡単にPHPを解説したいと思います。
PHP(ピー・エイチ・ピー)は「Hypertext Preprocessor」の略で、Webサーバー上で動作するプログラミング言語です。WordPressはこのPHPによって動いているCMS(コンテンツマネジメントシステム)であり、私たちが記事を投稿したり、お問い合わせフォームを使ったり、画像をアップロードしたりといった一連の操作も、すべてPHPが裏側で処理をしています。
たとえば、訪問者が「ブログ一覧」ページを開いたとき、WordPressはPHPを使ってデータベースから記事データを読み込み、表示内容をその都度生成します。これはHTMLだけではできない「動的な表示」であり、PHPのような言語があってはじめて実現できる機能です。
ではなぜ、WEB担当者にとってPHPの知識が重要なのでしょうか?
たとえば、自社サイトのレイアウトが崩れて外注先に相談したところ、「PHPテンプレート内のコードが影響している可能性があります」と言われた場合、PHPがどのように関わっているかを凡その概念だけでも理解していれば、やり取りがスムーズになります。また、最近では「PHPのバージョンアップによる表示崩れ」や「テーマ・プラグインの非対応」など、PHPに関連するトラブルも起きやすくなってきました。サーバー側から「PHPの旧バージョンはサポート終了です。最新バージョンへ切り替えてください」と通知が来ることもありますが、その際に何が起こる可能性があるのか、どこに注意すればよいのか、基本的な理解があるだけで状況の把握に差が出ます。
もちろん、PHPのコードを自分で書いたり、プログラムを組んだりする必要はありません。ただ、WordPressの構造の中でPHPがどういう立ち位置にあるのかを知っておくことは、ホームページの安全な運用や将来的なリニューアル、トラブル対応の際に大きな助けになります。
ホームページ運営に関わると、日々の更新作業だけでなく、保守や拡張、新しい機能の導入など、さまざまな判断が求められる場面が出てきます。そのとき、「WordPressはPHPで動いている」という前提を理解しているだけでも、無用な混乱を避けたり、社内外との連携が円滑に進んだりするものです。
専門的な言語に思えるPHPですが、「Webサイトの動きをつかさどる仕組み」だと理解しておけば十分です。今後、WordPressの使い方を深めていくなかで、「この部分はPHPが処理しているんだな」と気づけるだけで、WEB担当者として一歩先に進めるはずです。
PHPのバージョンアップには注意が必要です
なお、WordPressのダッシュボード(管理画面)に「PHPのバージョンを上げてください」といった表示が出ることがありますが、PHPに詳しくない方がむやみに操作することはおすすめしません。PHPのバージョンを更新することで、現在使用しているテーマやプラグインが新しいバージョンに対応していない場合、サイトが正しく表示されなくなったり、最悪の場合は画面が真っ白になることもあります。
中には、サイトの上部に見慣れない英語のエラーメッセージが表示されたり、レイアウトが崩れてしまうといったトラブルに発展することもあります。たとえば、以下のようなエラーメッセージが表示されるケースもあります。
例) Warning: Use of undefined constant HTTP_USER_AGENT – assumed ‘HTTP_USER_AGENT’
(this will throw an Error in a future version of PHP) in
/home/users/2/xxx/web/xxx/wp-content/themes/xxxx/functions.php on line 106
困ったときは専門家に相談を
このようなトラブルを避けるためにも、PHPのバージョンアップを行う際は、ホームページを制作したWEB制作会社に相談するか、信頼できるWEB技術者に依頼することを強くおすすめします。
なお、リアライズでは、他の制作会社が構築されたWordPressサイトについても、PHPバージョンの更新作業を承っております。
ダッシュボード上で「PHPのバージョンを更新してください」と表示されてお困りの方は、お気軽にご相談ください。