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集客とブランディングはまったく別物です

問い合わせが来ない…その理由は制作の目的が曖昧だから

ホームページを制作する際には、当然ながら「何のために作るのか」という目的があるはずですが、実際はその目的が曖昧なまま公開に至ってしまい、結果的に「ホームページは意味がなかった」と感じてしまうケースが少なくありません。

よくある誤解のひとつが、「集客を目的としたホームページ」と「ブランディングを目的としたホームページ」を混同してしまうことです。この2つは似ているようで、実は目的も作り方も異なります。重なる部分もありますが、基本的には別物として設計するべきです。

特に、初めてホームページを作る方が陥りやすいのが、集客を目的としていたはずなのに、結果的にブランディング寄りのサイトになってしまうというパターンです。

たとえば、すでに社名や商品名で検索されるほど認知度のある企業の場合、サイトはブランディングを意識したデザインにしても問題ありません。Appleの公式サイトはその代表例です。白を基調としたスタイリッシュなデザインで、文字情報は最小限に抑え、写真を中心に構成されています。なぜそれが成り立つかというと、訪問者の多くが「スマートフォン」や「パソコン」と検索してアクセスするのではなく、「iPhone」や「Mac」といった固有名詞で検索して訪れるからです。

でも、集客を目的とし、なおかつ初めてホームページを公開する場合、多くの人はその会社やサービス自体を知りません。つまり、まず「知ってもらう」ことが重要になります。そのためには、メニューバーの表示も「GREETING」や「PRODUCTS」などの英語表記よりも、「ご挨拶」や「商品案内」といった日本語表記の方が親切です。

また、商品やサービスの紹介も、単なるスペックの羅列ではなく、実際に使ったときのメリットや、逆にどういったケースには向かないのかといったデメリットにも触れることで、より信頼性の高いコンテンツになります。さらに、競合他社の製品やサービスと比較することで、ユーザーが選びやすくなります。たとえば比較表を用いて、価格や機能、特徴の違いを一目で把握できるようにするのも効果的です。

そして、集客を目的とするならば、SEO(検索エンジン最適化)の視点も欠かせません。

とくにブランディングが確立していない企業の新規ホームページは、検索エンジンに評価されるまでに時間がかかります。しかも、すでにネット対策に力を入れている大手企業が同業界に存在する場合、検索順位で上位に表示されるのはさらに難しくなります。結果として、「地域名+業種」などのキーワードで検索しても自社サイトが表示されず、「ホームページを作ったのに意味がない」と感じてしまうのです。

初めてホームページを作る方が陥りやすい罠とは

初めてホームページを作る方は、とかく「おしゃれでスタイリッシュなサイト」=「いいホームページ」と考えてしまいがちです。つまり、無意識のうちに「ブランディングを目的としたホームページ」に憧れてしまう傾向があります。

もちろん、それ自体が悪いわけではありません。たとえば、集客を必要とせず、すでに公共事業や特定企業からの受注が安定しており、社名で検索されたときに基本情報が表示されれば十分という企業であれば、それで問題ありません。そういった場合には、デザイン性の高い、ブランディング重視のホームページがむしろ適しているでしょう。

しかし、ホームページを「新規顧客との接点」「販路拡大の手段」として捉えるならば、一度立ち止まって、本当にそのデザインや構成が目的に合っているのか、今一度見直すことをおすすめします。

リアライズでは、ホームページ制作やリニューアルのご相談をいただいた際、必ず最初に「なぜホームページを作るのか」という目的をヒアリングさせていただいています。そのうえで、過去の実績と経験をもとに「こうすれば、より集客につながる構成になりますよ」といったご提案を行っています。

多くの方はその提案に賛同いただき、制作を進めていきますが、なかには残念ながら「見た目の美しさ」を最優先され、私たちの提案を受け入れていただけない場合もあります。最終的にはお客様自身が費用を負担されるわけですから、私たちとしてもご希望に沿って制作は行います。そして、実際に完成したホームページは、たしかにデザイン性が高く、仕上がりにご満足いただくことも多いです。

ところが、しばらくすると「全然問い合わせが来ない」「検索しても自社サイトが出てこない」といったお声をいただくことがあります。

そのとき、私たちはもう一度「集客を目的としたホームページ」と「ブランディングを目的としたホームページ」は根本的に設計思想が異なる、という点をご説明しなければなりません。

場合によっては再度作り直すため、新たな費用が発生することもあります。

集客に特化したホームページは泥臭いもの

集客を目的としたホームページの制作は、実はかなり泥臭い作業です。とくに、洗練されたスタイリッシュなデザインを理想としている方にとっては、その実態が「思っていたものと違う」と感じられることもあるでしょう。

集客に特化したホームページは、とにかく情報量が多くなりがちです。文字も多く、検索エンジンに引っかかるようにキーワードも繰り返し登場しますし、ユーザーが「知りたい」と思う情報にいち早くたどり着けるよう、階層構造や導線にも工夫が必要です。そうなると、どうしてもデザイン的には“ごちゃごちゃ”とした印象になることがあります。

ですが、それは決して「悪いホームページ」というわけではありません。むしろ、訪問者にとって「知りたいことが書いてある」「他社との違いがはっきりわかる」といった実用性や信頼感が重要であり、そうした積み重ねが問い合わせや購入といった成果へとつながっていくのです。

このような集客型のサイトでは、「どんな悩みに応えられるのか」「このサービスを使うとどう変わるのか」「他社と比較して何が優れているのか」といった問いに正面から答えることが求められます。美しいだけのページでは、そうした実直な情報発信はどうしても弱くなってしまいます。

私たちリアライズでは、見た目の美しさと実用性のバランスを常に意識しながら、集客につながる導線設計と、SEOを意識したコンテンツ設計をご提案しています。もちろん、スタイリッシュであることも大切ですが、あくまでも「伝えること」「見つけてもらうこと」「問い合わせにつなげること」が優先されるべきだと考えるからです。

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