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3.212022
SEO対策の原点
最近はSEO対策という言葉の意味を理解している人も多く、初めてホームページを制作される方であっても、「御社のSEO対策はどうなっていますか?」と尋ねられることが多く、それだけグーグルやヤフーの検索エンジンで上位に表示されたいということの現れだと思います。
しかしながら、出鼻を挫くような話で申し訳ないですが、どの業界でもホームページは溢れかえり、新規で参入した企業や店舗がすぐに検索結果の1丁目1番地に表示されるということは絶対といっていいほど、ありえません。いっとき、 「Googleハネムーン」なるものがあるとまことしやかいわれたことがあります、新規で登録した(これをハネムーンという)サイトは優先的に上位に掲載されると。これに関していうと、もしかすると過去にはそういうこともあったのかもしれませんが、今はそんなものなどないと断言します。
有名人や上場企業がなにか新しいサービスをプロデュースすればいきなり検索上位に示されるでしょう、それは間違いありません。多額のプロモーション費用に加え、ツイッターやインスタグラム、5ちゃんねるなどでバズれば確かに短期間で検索エンジンに評価されるでしょう。これもまた、偽りなき事実です。今、話題になっているものを表示できなかったら検索エンジンの意味がありません。
でも、昨日今日始まったばかりの、本当にごめんなさい、口にするのは心苦しい限りですがあえていいます、まだ、誰も知らないお店や会社を既存の実績のある会社を差し置いて上位に掲載するわけないじゃないですか。どんなにいい商品やサービスを提供しているといってもそれを知っているのはスタッフだけ、世間一般には認知されておりません。だからこそ、ホームページを作って広めるんだよという意見ももちろん分かります、確かにいいものなのでしょう、言いたいことは分かりますが、じゃあ、その商品(若しくはサービス)はどれだけ売れたのですか。「いや、これから売るからまだ一個も売れていない・・・」、公平に見て、一個も売れていない商品と既に市場に出回り認知されている商品とでは世間の評価は違います。
結局のところ、自然な被リンクを増やしつつ、地道にサイトのボリューム増やしていく以外に有効な手立てはありません。
こんなお話をすると、愕然とされる方もいらっしゃいます、プロなのだからなんとかしてくださいよとご立腹される方もいられます。
結論から言うと、なんとか出来る方法があるならすでにみんなやっています、また、禅問答のような話になりますが、なんとかなる方法をみんなで同じことをやったらどうなるのでしょうか、今度はそのみんなの中で順位付けが始まるから結局終わりがないという話になってしまいませんか。
検索エンジンの王様はなんといってもグーグルです。私はヤフーの検索エンジンを利用しているという方もおられると思いますが、ヤフーは2012年からグーグルと提携し、グーグルの検索エンジンを転用しています。グーグルの検索結果とヤフーの検索結果が若干違うのはヤフー知恵袋など、ヤフー検索にはヤフーのサービスが加味して検索結果が表示されるためですが、基本的に検索結果はグーグルもヤフーも同じです。
では、そのヤフーとグーグルを併せた検索エンジンのシェア率は95%と言われております。残りはマイクロソフトのBingと思っていただいて結構です。ちなみにBingはグーグルと提携をしておらず、独自の検索結果を表示しています。私見ではありますが、これから先、グーグルの牙城を崩し、Bingがシェア拡大をするとは思えませんので、今日のSEO対策はグーグルにいかに高評価をされるかが肝であると言えるでしょう。
もしかすると今後私の予測が外れ、Bing、その他の検索エンジンも無視できない状況になるかもしれませんが、とりあえず現時点ではグーグル一拓でSEO対策を行っています。Bingの検索結果は全くと言っていいほど考えていません。極端なことをいうと、グーグルの検索結果で1ページの1番目に表示されているが、Bingでは2ページ目どころか、検索結果に表れないといった状況であってもまったく構わないと思っています。
ではそのSEO対策ですが、すでに過去何度も述べておりますが、エンドユーザー(見込み客や既存顧客)の利便性を考えてホームページを作りましょうよということに尽きます。
グーグルに評価をされるのは長い間、きちんとWEBサイトを運営した企業や店舗
実店舗に即して考えれば至極当然の話になりますが、何十年も営業しているお店と先週出来たばかりのお店、どちらが信用ありますかといえば、言うまでもなく何十年も営業してきたお店です。これは銀行の融資を見ても明らかです。先週出来たお店が銀行に融資を申し出ても、「当行ではお力になれません」とにべもなく断られるのが大半でしょう。対して何十年も営業しているお店の場合、もちろん債務不履行になっていないという条件はありますが、銀行は喜んで融資をしてくれるでしょう。長い間、店舗経営を続けているということはそれだけ実績があり、信用があるということです。
グーグルの検索エンジンとしてのモットーは検索エンジン利用者が欲している情報を正しく表示するということです。
もちろん、本当にその通りなのかということはさておき、建前はそうです。
つまり、ドメインエイジが長いほど有利だというのは否めない事実です。単純にこのサイトは定期的に記事の更新やリニューアルを行っているので、いい会社(店)なんだろうとグーグルが評価します。グーグルに高評価されればおのずと検索結果は上位に表示されます。
グーグルが一番恐れるのは検索エンジン利用者にグーグルの検索エンジン離れを起こされることです。検索エンジン離れを起こされると、リスティング広告に出稿しようという人がいなくなります、リスティング広告に出稿する人がいなくなればグーグルの経営が危うくなります。この負のスパイラルだけは避けたい、だからこそ、グーグルの検索エンジンは多くの方に信頼されているであろう企業や店舗を優先的に示すことを至上主義としています。
こういうことを書くとじゃあ新しくホームページを作っても長くやっている企業や店舗には太刀打ちできないじゃないかと落胆される方もおられると思います。私は嘘をつきたくないのでハッキリ申し上げますが、新しくホームページを立ち上げた場合、検索エンジンに評価されるには早くても数ヶ月、下手すると年単位での勝負になるといいます。なにかいい方法があって、すぐに検索の順位がびゅーんと上がる方法があればいいのですが、残念ながら私はそういう魔法のカードを持ち合わせておりませんので、地道にコツコツとやりましょう、結局のところそれが一番の早道ですよと言います。
こんなことをいうと、なかには、「それじゃ間に合わないんだよ」と、ご立腹される方もおられます。
間に合わないと言われても、ないものはないので、これ以上話し合っても埒があきません。
ではSEO対策は為す術がないのか?
短期でどうしても結果を出したいというのであれば、Google広告やYahoo!広告を利用して、上位に表示させる以外はありません。もちろん、費用は掛かりますが確実に上位に表示されます。広告の表示の仕方でもクリック率は変わってきますが、『広告』と表示されていると問答無用でクリックをしない人もいるのでそこ理解する必要があります。いずれにしても、どうしてもすぐに結果を出したいのであればこの手のリスティング広告に頼る以外ありません。
ちなみに、リスティング広告に出稿する場合はできるだけ、ランディングページを用意するようにしてください。自社ホームページのトップページを表示させると、肝心の売りたい商品やサービスのページを見ずにサイトを閉じて(戻って)しまう方がいるからです。
今回はランディングページやリスティング広告の話ではないので、話をSEO対策に戻します。
SEO対策をしているのに検索結果が伴わないという方がおられますが、ホームページを見させてもらうとまだまだ足りないということが多々あります。
たとえば店舗へのアクセスのページ。
グーグルマップをちゃんと載せてますが・・・、はい、確かに載っています。しかし私から言わせてもらうとこれだけでは不十分です。通販や配達ではなく、来客がメインの商売であれば店舗までのルートを分かりやすく表示させる必要があります。
高齢者が多く、バスで来店される方がいらっしゃるのならバス停の名前やバスの時刻表、駅からバスに乗るのであれば何番のバス乗り場からどこ方面行きのバスに乗るのか、車で来る方の場合も同様です。たとえばひたちなか市に店舗がある場合、水戸方面から来る場合と日立方面から来る場合があると思います。グーグルマップの表示の通りに来ると細い道を通行するため、少し遠回りになりますが、大きい自動車でご来店の場合はこちらのルートからのご来店をお薦めしますとか、障碍者用の駐車場を設けているのであればその位置を写真付きで示すとか、或いは障碍者用の駐車場がないのであれば予めお電話をくだされば店舗に近い場所を確保しておきますと記載するとか、店舗へのアクセスだけでもこれだけやることがあります。近隣で道路工事などが行われているのであればリアルタイムにお知らせにその情報を記載するべきです。
SEO対策、SEO対策と慌てている人ほど大切なことが抜けております。アクセスのページ一つとってもここまでやる必要があるのです。そういう消費者が本当に求めている情報を蔑ろにしてなにか小手先のテクニックを使ったところで検索エンジンには評価されません。
こうして、消費者の目線でホームページを作っていくと必ず数ヶ月後には評価されるようになります。そのためには当然お客様の生の声を聞く必要があります。販売者としては耳の痛い話もあるでしょう、しかし、そのクレームに対しても真摯に向き合い、解決策を考え、ホームページに途中経過を含め、きちんと情報を提示する。どうしても解決できないものに関してはその旨を記載する。この積み重ねです。
そんなことをいわれても、書くのが苦手だからなぁという方がおられますが、厳しい言い方をすると、あなたが書くのが苦手なこととは消費者からするとなにも関係ないということです。別に現状に甘んじて満足しているのであれば書くのが苦手であると記事の更新をおざなりにしていても結構です、ですが、現状に甘んじられていられるほどネットの世界は甘くありません。同業他社が常に参入しているのです。いつの間にか新規参入の他社に出し抜かれて検索順位は降下していきます。
SEO対策と慌てる前にもう一度、今のホームページのあり方を見直すべきです。極端な話、ボロクソに言われても、それが世間一般からの自社サイトへの評価であればきちんと受け入れるべきです。受け入れた後は消費者からの目線を意識して分かりやすい表現で自社の商品やサービスを丁寧に紹介する。これだけで相当検索順位はプラスになります。
SEO対策というとなにか特別なことを考えがちですが、見込み客も含め、消費者の目線で、消費者はホームページにいったいなにを求めているかを考え、その答えを出来るだけ分かりやすく掲載することです。HTMLのタグの話は二の次、三の次です。