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生成AIについての一考察

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年末には、OpenAIが提供する動画生成AIサービス「Sora」が一般ユーザー向けにリリースされました。早速、私たちリアライズでも試しに使い、サイトリニューアル用のページに「スマホを見て喜ぶOLさん」の動画を作成して掲載しました。

https://www.web-realize.com/guidance/renewal-homepage/ 参照

しかし、理想的な映像生成にはまだ課題も多く、「パソコンのモニターを見て喜ぶOLさん」を表現したかったものの、プロンプトの指示が原因か、不自然な仕上がりとなり、公開は断念しました。

この動画が公開を断念したものですが、明らかに不自然な動き方です。左の動画は女性がペンで机の上になにか文字を書いているように見えますし、右の動画はディスプレイが厚すぎます。こんなディスプレイを使っている会社などないでしょう。もちろん月額3000円程度のもので、映像制作会社が作ったかのようなハイクオリティなものを求めるのは酷な話であることぐらい理解していますが、いずれにせよ商用に利用するのはもう少し先になりそうだと思います。

「Sora」という名前は日本語の「空」に由来するそうですが、日本人向けの画像や動画を自然に生成するにはまだハードルがあります。生成AIは特性上、データの平均値を基に出力するため、外国人が想像するステレオタイプな日本人像に寄りがちで、かえって不自然になってしまうことが多い印象を受けます。そのため、AIが自動学習を重ねることで、将来的に日本人の感性により近い表現ができるようになるのかは、まだ未知数です。

ちなみに以下は、侍の決闘シーンの動画を作らせましたが、完全に中国人と日本の侍のハイブリッドです(笑)。外国人の眼には三国志の英雄も新選組の隊士も同じように映っているのでしょうか。

とはいえ、生成AIの進化は、私たちの業界にとって無視できない存在です。この状況を「頼もしい武器を得た」と前向きに捉えるか、「業界の終焉」として嘆くかは、それぞれの視点次第ですが、私は前者の立場です。

例えば、文章作成においては、ChatGPTは今や欠かせない存在になりました。ただし、生成された文章をそのまま使うのではなく、内容を今度は我々人間がリライトして自然な表現に整える手間が必要です。AIが生成する文章はSEOを意識した結果、不自然な語彙が目立つこともあります。

コーディングの面でも同様です。HTMLやCSSの作成でAIを活用することで、スマホやタブレットに対応したレイアウトをスムーズに設計できようになりました。しかし、AIが出力するコードも完璧ではありません。業界や企業のブランドイメージに合わない配色やデザインが生成されることもあり、最終的には目視で確認し調整する必要があります。例えば、医療業界では淡いブルーやグリーンがシンボルカラーとして使われることが多いですが、AIが派手な赤や紫を提案してしまうこともあり、そのままクライアントに提出したら叱られてしまいます。その際は手動で調整するしかありません。

それでもコーディングの時短に大幅に寄与するのは事実です。今まで何時間もコーディングに費やされたのが嘘のようです。

これからの時代、生成AIはますます多くの業種に影響を及ぼすでしょう。一見、農業や漁業などの一次産業はAIと無縁に見えますが、生産管理や効率化をAIで支援することで、生産能力向上やロス削減が期待できます。漁師さんがAIの指示によってより魚が獲れる漁場を見つける時代になるかもしれませんし、農家が気候や世のトレンドを見極めて、より高く売れる野菜や米を選定する時代になるかもしれません。

AIが私たちの生活や仕事に否応なしに介入する未来がやってくるのは間違いありません。だからこそ、その技術をどう活用するかで、生活の豊かさは大きく変わります。私はどうせくるのであれば生成AIを「脅威」と見るのではなく、「ツール」として賢く利用し、より効率的で創造的な世界を目指していきたいと思います。

リアライズでは積極的に生成AIを取り入れ、より魅力的なホームページ制作に取り組んでいきます。是非ご期待ください。

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