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7.152019
ホームページとデザインの関係
単純に良い悪いだけを言えばデザイン性に優れたWEBサイトの方が見込み客を含めた顧客にウケがいいというのは自明です。
しかしながら、デザインよりもスピードが要求される場合があります。
以前、私が立ち上げを手伝った楽天ショップの事例です。
そのネットショップのデザインはお世辞にも綺麗とは言い難く、ただ商品が掲載されているといった塩梅です。ですが、とても売れています。激戦区の楽天モールに於いて、一日平均50~100万円以上の売り上げを記録し、そのカテゴリーでは全国でも売上高トップクラスです。下世話な話ですが仮に1割の純利益だとすると、ひと月に200万円、年間2000万円ぐらいの利益を上げていたと思います。
一説によると楽天市場に出店している店舗で利益が出ているのは20%以下といわれるぐらい派手なイメージとは裏腹に厳しい世界でこれだけの実績を残しているというのは大したものです。
その店舗さんの特徴はたまたまなのか、あえてそうしているのか分かりませんがデザイン力のあるデザイナーさんが一人もいないということです。何人か制作担当者はいるのですが皆素人が見様見真似で覚えた程度のもの。そういう方ですから凡そ高いデザイン性とは程遠いのですが、その代わりページを仕上げるスピードは非常に速い。そりゃあそうです。まったく余計な装飾などせず、片っ端から商品の画像を切り貼りして掲載しているだけですから。
言葉は適切じゃないかもしれませんが、そのネットショップと顧客を結びつけているのは単純にそこにお目当ての商品があるか否かというただそれだけの理屈、その店のファンでもないし、在庫がないか、あっても高ければ余所のお店に行けばいいだけと考えているドライな客層が支えています。
そういうお店であればハッキリ言ってデザイン性なんて正直どうでもいいのです。時間を掛けて綺麗に作り、他店に出し抜かれるくらいならデザイン性が劣ってもとっとと商品を掲載して売り尽くしてしまったほうが得策です。
私は数量限定の激安品や同業他社でも販売している市販をする場合、デザイン性などどうでもいいからとにかくページを1分1秒競合する他社より早く作り、さっさと売ってしまいましょうと指示します。
逆に入口から勝負が始まっている、美容室、エステ、飲食店などのサービス業の場合はデザインを最重要視します。美容室を選ぶ基準は様々だと思いますが、綺麗な美容室で施術を受けたいと思う方が大半じゃないでしょうか。中には店はボロボロでも美容師の腕さえよければそれでいいと思う人もいるとは思いますがそれは極めて少数派だと思います。実店舗が清潔感のあるオシャレな店舗であることはもちろん、ホームページも綺麗な方が「あっ、このお店に行ってみたい」となるはずです。
リアライズではケースバイケースでデザインを考えています。
先のネットショップのような場合、高いデザイン性は費用も余計に掛かり、スピードも落ちるため百害あって一利なしと考え、最低限のデザインだけあれば十分と考えます。他方、サービス業など、実際に会って直接お客様と接点を持つ業種の場合、デザイン性を重視します。もちろん、ネットショップであっても地域オリジナルの農産物や水産物を販売する場合は綺麗にサイトを制作して値段ではないサイトのクオリティで勝負すべきだと思っています。
ネットショップの制作について興味のある方はこちら
https://www.web-realize.com/net-shop/