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10.182019
ホームページは決して万能のツールではありません
自社ホームページを含めてWEB広告が販売方法の主流を占めるようになって久しいですが、最終的な部分はやはり人間の営業力如何であるなと私は考えます。
ホームページを作っていてこんなことを言うのはなんですがホームページだけで物販がすべて完結するということはあまりないといえます。もちろん、数万円以下の商品であればカートに入れて、決済をして、後は商品が手に届くのを待つだけというのが一般的なスタイルだと思いますが、例えば住宅や自動車などは自社ホームページ(若しくはスーモやカーセンサーなどの販売サイト)を見ても、それだけで決済をするということはなく、実際に現物を見て最終的に購入するかどうかを決めると思います。
私達がお手伝いできるのは営業や販売担当のスタッフが売りやすくすることのみです。
商品の見せ方だったり、検索でヒットしやすかったりする施策は出来ますが、実際に契約の判子を押すのはお客様と対面したスタッフさん次第だと思います。ホームページを見て、商品に興味がわき、来店した、しかし、応対したスタッフの対応が悪ければ商品は売れません、残念ながらホームページをはじめとするWEB宣伝ツールにはこじれてしまった人間関係を修復する力はありません。出来るのはあくまでも販売担当者とお客様の橋渡しでしかありません。
たまに、はじめてホームページを作ろうとしているお客様にホームページを作れば簡単に売れる様になりますよねと言われますが、簡単に売れるようにはなりません。いくら問い合わせの件数が増えたところで肝心の売る側の態勢が整っていなければあまり効果はありません。これは営業マンなり、接客担当者の人となりだけではなく、会社全体のハードの問題もあります。「受付の人間が挨拶もせずおしゃべりばかりをしている」、「店舗はろくに掃除もしておらず汚い」、「商品に埃がかぶっている」、「看板の電球が切れているのにいつまでもほったらかし」、こんな状況ではとても契約には結びつきません。
一般的に数十万円以上の商品をすべてWEBだけで解決しようとするのは土台無理な話です。
イントロダクションとして、ホームページをキッチリ仕上げ、見込み客をこちらに向けさせて後はやはり社内でなんとかするしかありません。ホームページさえあれば自動的に物が売れるなんてことはありません。
しかし、上手に運用すれば営業や販売担当のスタッフが相当楽をできるというのも事実です。
ホームページを見てお客様が問い合わせてくれるのです。一軒一軒見知らぬ家を廻って断られるツラさは本当に堪えます。本当にこんなものは売れるのだろうか、一生売れないんじゃないかと疑心暗鬼にもなります。それが向こうからやってきてくれるのです。
繰り返しますが、やってきたお客様を生かすも殺すもそれは会社全体の問題です。営業や販売担当のスタッフが一生懸命応対しても、他のスタッフの対応が挨拶が出来ないようではせっかくのビジネスチャンスを逃してしまいます。経営者以下すべてのスタッフが一丸となって商品を売るという目的意識を持たなければホームページを作っても得てして失敗します。
WEB戦略に力を入れている会社であると、WEBスタッフを常駐させたりしておりますが、そのWEBスタッフも単に若くてインターネットに強そうというあまり根拠のない根拠が元であったりします。商品を実際に売ったことのない人に売るための施策作りを任すことが果たして適任なのか。どうしてもWEBスタッフを若い人に任すのであれば最低限現場に出ている営業マンや販売担当者と情報を共有して、積極的に現場の声を取り入れるべきです。そうじゃないと綺麗なサイトが出来上がってもまったく商品が売れないということが起きてしまいます。昔から仏作って魂入れずというではありませんか?